2020-01-01から1年間の記事一覧

備忘録:Six Invitational 2021 APAC Closed予選のデータたち

1. 初めに&方法 12月14日から12月18日にかけて実施されたSix Invitational 2021 APAC Closed予選のデータをまとめました。SiegeGGとか併せてみていただいて、昨シーズンとの環境の違いとかを考えるきっかけになれば幸いです。 計7試合194ラウンドを観戦しな…

プロはイェーガーなしでどうやって守ってるの?①

1. 序論 新シーズンが始まって2週間経ちましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今シーズンはいつも以上にオペレーターの修正が多く入っており、環境の変化が待ち望まれるシーズンですね。 fpsjp.net 色んな修正点がありますが、中でも影響が大きそうな修…

世界大会に見る人気ボムサイトの推移①:海岸線、領事館、クラブハウス

1. 序論 レインボーシックスシージというゲームで最もポピュラーなゲームモードは「爆弾」でしょう。マップ内の決められた場所に攻撃側はディフューザーを設置しようとし、防衛側はそれを防ごうとする。ボムがある場所はマップごとに(覚えてる限りではどこで…

トップリーグの40チームをカテゴリー分けしてみよう:2020 Stage1,Stage2の比較

1. 序論 3か月くらい前、トップリーグのStage1が終わったくらいの頃にこんな記事を書きました。 vongole-domingo.hatenablog.com トップリーグに所属している40チームについて、プラント指向と選手のキルのばらつきからカテゴリー分けを試みた記事です。いろ…

5人じゃないと守れない拠点、5人未満でも守れる拠点

1. 序論 前回、ファーストブラッドに関するエトセトラな記事を書きました。今回はその続編となるので、併せてご覧ください。前回の結論としては、 ① FBを取得することで攻防ともに勝率は上がり、特に防衛でその傾向が大きい ② 攻撃側は早めのFB、防衛側は終…

ファーストブラッドまでのキルタイムと勝率の関係:APAC North Stage2を題材に

0. 前置き 今回はタイトルの通り、ファーストブラッド(以下、FB)がラウンドの勝敗にどのように影響するのかを、APAC North Stage2を題材に調べてみようと思います。FBを取ることで攻撃/防衛はどれだけラウンドを取得しやすくなるのか?また、FBの時間帯によ…

Ashメインはサポーターになったか?:シーズン間のRating比較から

1. 序論 久しぶりの更新となりました。APAC Northが先日終わって、全世界的に今年のプロリーグのシーズンが終了しましたね。Shadow Legacyの今シーズンはいろいろとメタが変わったようで、ふり~ださんの言葉を借りるなら、「MIRA登場以来の環境の変化」だそ…

贔屓の試合を観ていてお風呂に入りたくなった時の一考察

1. 序論 日に日に陽が短くなり、肌寒い日も増えてきましたが、そんな秋の折、APAC NorthのSTAGE 2が開幕しましたね。Fnaticの復権気配、盤石なGiants、日本勢の激闘など、アチアチな日が続いていますが、私は一つ不満があります。6試合ぶっ続けは流石に観る…

わが国日本のMAP Tier List(2020年9月)

1. 序論 いよいよ開幕しましたね、Japan Championship 2020!賞金総額は世界屈指の1500万円、優勝すればAPAC North昇格への挑戦権を得る、なんか有名な人いっぱい出てる、空前絶後の凄い大会です。 まあ規模がものすごい大会ですが、中でも特筆すべきは試合…

「こいつ、戦いの中で成長してやがる」な選手を探そう

1. 序論 タイトルは7割釣りなんですが、そろそろPL再開しそうですね。今週か来週には新シーズン「Shadow Legacy」が始まるでしょうし、EUのSTAGE 2は9月21日からスタートすることが発表されました。我らが親愛なるAPAC Northも同じくらいの時期に再開するん…

HS率を見て、私たちは何を思えばいいのだろう

1. 序論 私はもともと野球の民なんですが、セイバーメトリクスという考え方にはまってから、スポーツの魅力をどうすれば数字で表現できるんだろう?数字を見るだけで選手やチームの個性がありありとわかるって素敵じゃない?ということをずっと考えています…

ガジェットキルグランプリ2020夏

1. 序論 レインボーシックスシージを評して「こんなにガジェットの比重が大きいFPSは他にない」と言う人がいたりする。中でも、フラググレネード、ニトロセル等、ガジェットで相手を飛ばすシーンは大会シーンにおいても見せ場となっている。派手な爆発とは裏…

USG・Sekiheki選手のカウンター乗り越えが好き

1. 序論 先日投稿した「トップリーグの40チームをカテゴリー分けしてみよう」はおかげさまで多くの方々に見ていただけました。アクセス数は300倍以上になり、告知のツイートも3桁RTをいただき、私史上、一番多くの反応を頂いた記事になりました。古来より、…

トップリーグの40チームをカテゴリー分けしてみよう

(2020年9月8日追記) プラント/ラウンドからプラント/攻撃ラウンドに指標を変更 1. 序論 プロリーグを観ていると「ソルジャーシステム」だったり 「組織的」だったり、キャスターの方々がプロチームの特色をざっくり解説している場面がよくある。それを聞いて…

簡易KOSTでプレイヤーの貢献度を測る

1. 序論 シージの競技シーンにはKOSTという指標がある。よく見かけるし、どうやらプレイヤーの貢献度を総合的に評価できる優れた指標らしいのだが、いまいち数字の見方がよくわからない、と感じている人は多いのではないだろうか。 KOSTとはKill、Objective…

サッチャーBANは防衛有利な環境を作るか?:US Division 2020 Stage 1を事例に

1. 序論 先週、APAC NorthにおけるサッチャーBANの有効性について検証した。 vongole-domingo.hatenablog.com その結果、サッチャーBANの有無によって防衛取得率は変化するが、予想とは異なり、サッチャーBANは防衛取得率を下げることが示唆された。もちろん…

次に消える大会マップを防衛取得率から予想する

1. 序論 新シーズンがやってくる。 今日の深夜、日本時間27時に新シーズン「Shadow Legacy」のrevealが配信される。新オペレーターの登場、タチャンカのリワーク?など話題は尽きないが、その中で、マップ「山荘」のリワークも発表されるだろう。もともと山…

サッチャーBANは防衛有利な環境を作るか?:APAC North Division 2020 Stage 1を事例に

1. 序論 近年、レインボーシックスシージの競技シーンでは、戦術としてサッチャーBANを採るチームが大半を占めている。SiegeGGによれば、今季、US、EU、ブラジル、APAC Northの四大トップリーグのいずれにおいても、最もBANされた攻撃オペレーターはサッチャ…